大雪山連峰の最高峰旭岳から最奥部のトムラウシ山への縦走。昨年、直前で天候不良の為諦めた。今年は予備日を含め4日間で計画する。
初日は天候悪くなり、予定の白雲岳避難小屋まで行かず裏旭までとし、二日・三日目と快晴の中、縦走出来た。「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と言わる山域は、高山植物の大群落が至るところで見られ記憶に残る山行になった。
旭川空港からバスとロープウェイを乗り継ぎ標高1600mの姿見駅まで登ってくる。ここから、トムラウシまでの縦走、気持を引き締め出発する。 |
噴煙の上がる旭岳。今回も、天候悪くガスで全貌が見えない。 |
火山礫の急坂を延々と登っていく。 |
途中に見える、金庫岩。 |
ガスの中の旭岳山頂。二度目も展望なく、肩を落とし先を進む。 |
旭岳の下りの雪渓、ガスで進路を間違わないよう進んでいく。 |
雪渓を過ぎると、チングルマの群落が現れる。 |
1日目、白雲岳避難小屋までの予定だが雨も降り始めた為、裏旭テント場までにする。整地されていて、良いテント場であった。 |
2日目、快晴の朝。諦めかけていた天候だったが、急いで出発の準備をする。 |
朝焼けの旭岳。昨日、降った雪渓もよく見える。 |
間宮岳への登りから旭岳を振り返る。 |
稜線に出ると、今まで経験したことのないような強風で驚く。前傾姿勢で進んでいく。 |
北海岳付近より、お鉢平と黒岳。【拡大】 |
トムラウシ山まで、はっきりと見える。 |
イワブクロの群落と遠方にトムラウシが見える。 |
北海岳を過ぎ白雲岳へと向かうと、強風も収まる。 |
北海岳を過ぎると、大雪山でしか見られない高山植物の大群落が次々と現れ、なかなか先に進まない。 |
北海平では、チングルマの大群落が広がっている。 |
白雲岳へと向かう。 |
白雲岳付近は、チングルマとエゾノツガザクラが密集して咲いている。 |
チングルマとエゾノツガザクラ【拡大】 |
エゾノツガザクラが紅色の絨毯のようであった。 |
分岐より白雲岳へと向かう。 |
白雲岳より。緑と白のゼブラ模様の旭岳【拡大】 |
白雲岳からトムラウシ山・遠方に十勝連峰【拡大】 |
眼下に広がる、広大な高根ヶ原 |
白雲岳周辺は大きな岩塊の台地がひろがっている。 |
分岐へ戻り、白雲岳避難小屋へと進む。素晴らしいロケーションに小屋は建っている。 |
小屋周辺のチシマキンバイソウの群落 |
白雲岳避難小屋から高根ヶ原とトムラウシ山を眺め休憩する。 |
道脇のチングルマの群落を眺めながら降っていく。 |
広大な高根ヶ原を進む。 |
イワギキョウ(高根ヶ原にて) |
コマクサ(後方のホソバウルップソウは終わっていた。) |
三笠新道との分岐 |
砂礫地にコマクサの群落が至るところに【拡大】 |
東側が絶壁の高根ヶ原の稜線 |
コマクサと旭岳【拡大】 |
ヨツバシオガマの群落 |
手前にチングルマと奥にエゾコザクラ。 |
忠別沼への道筋でも沢山の花が咲いている。 |
振り返り、高根ヶ原と大雪連山。 |
小さな丘を越えると、忠別岳と忠別沼が現れる。【拡大】 |
忠別沼への道は、チングルマの群落の中を進んでいく。【忠別沼:拡大】 |
忠別沼からの景色 |
静かな忠別沼で、お昼休憩を摂る。 |
忠別岳への登り。 |
難なく、忠別岳山頂に着く。展望壮大! |
忠別避難小屋分岐から、忠別岳を望む。 |
五色岳へは、樹林帯への登りになる。 |
五色岳から化雲岳を眺める。 |
五色ヶ原と大沼 |
五色岳を過ぎ、ハイマツ帯の道になる。 |
木道になると神遊びの庭「カムイミンタラ」へと進んでいく。 |
化雲岳へ木道が続く。 |
エゾカンゾウの群落が現れる。 |
見渡す限り、チングルマとハクサンイチゲの大群落が広がっている。 |
神遊びの庭「カムイミンタラ」 |
「カムイミンタラ」からトムラウシ山【拡大】 |
ヒサゴ沼への道。密集してチングルマが咲いている |
二日目の宿泊地。ヒサゴ沼が見えてくる。 |
夕暮れでの、ヒサゴ沼のテント場。雨天はぬかるみそうである。 |
三日目も晴天。雪渓を登り稜線にでるも道が分からなくなる。地図を確認しながら、なんとか縦走路に戻れる。 |
天沼へ向かう木道。前方にトムラウシ山が見える。 |
天沼を通過。このあたりも、チングルマがよく咲いている。 |
ロックガーデンを進む。大きな岩塊の上を歩く道で足場が悪く歩きにくい。ナキウサギの鳴き声はよく聴こえたが姿は見れなかった。 |
ロックガーデンを登り切ると北沼が見えてくる。【紺碧の色の北沼:拡大】 |
トムラウシ山への最後の登り。思ったより時間がかかる。 |
チシマクモマグサ |
三日目、念願のトムラウシ山山頂に登頂する! |
山頂は狭く、周辺はすり鉢状の岩塊地帯である。 |
晴天の山頂からは大雪・十勝連峰が一望できる。 |
十勝連峰への縦走路【拡大】 |
北沼と大雪連山【拡大】 |
下山は天人峡の為、再びロックガーデンを降っていく。 |
ヒサゴ沼を見ながら化雲岳へ進む。 |
化雲岳への最後の登り。 |
化雲岳山頂。シンボルの化雲岩。 |
化雲岳から歩いてきたトムラウシ山を望む。 |
化雲岳から天人峡への長い下りの尾根。 |
ポン沼までは沢山の高山植物が見られ、快適な尾根道である。 |
ポン沼からチングルマの群落と大雪連峰。 |
チングルマの群落の中を歩いていく。 |
ポン沼を過ぎると、ぬかるみと笹根で歩きにくい道になり、膝まで泥だらけになる。 |
急に開けた草原にでる。第一公園である。 |
第一公園を過ぎると、樹林帯の緩やかな降り道。 |
滝見台より羽衣の滝。遠方で迫力ない。下山まで、あと少しである。 |
天人峡に下山。念願の縦走路を歩け、達成感が一杯であった。 |
イワブクロ |
キバナシオガマ |
エゾノツガザクラ |
チシマノキンバイソウ |
トカチフウロ |
エゾツツジ |
リシリリンドウ |
エゾコザクラ |
エゾヒメクワガタ |
イワギキョウ |
ゴゼンタチバナ |
ハクサンイチゲ |