世界自然遺産、知床半島の硫黄山から羅臼岳までの縦走路を歩いてきました。訪れる人が少ない縦走路には高山植物が咲き乱れ、硫黄山から南岳の稜線上の砂礫地にはシレトコスミレを見ることが出来ました。
前日はタクシーを手配したり、知床自然センターで登山道の情報と熊スプレーをレンタルなどをして、ウトロの民宿「来羅玖」に宿泊。当日早朝、岩尾別登山口で車を駐車してタクシーでカムイワッカ湯の滝に向かった。今年の知床は残雪が少ないみたいでしたが、硫黄山周辺はアイゼンは必要だと思います。
タクシーで(九千円)カムイワッカ湯の滝に到着。早朝、誰もいない滝を見物し準備を始める。 |
林道ゲート前で、レンタルした熊スプレー(1日千円)装着し、申請書を提出して出発する。 |
林道を10分程歩いて、硫黄山登山口に着く。 |
知床の原生林を進み旧採掘跡へ向かう。羆出没エリアの為、ラジオをつけ音を出しながら歩いた。 |
旧採掘跡に着き、硫黄山が見える。 |
知床の原生林と紺碧のオホーツクの海。 |
新噴火口より。途中、黄色い硫黄石がよく見られた。 |
硫黄沢までのルートは、覆うほどのハイマツとササが繁茂して歩きにくく羆にも注意する! |
硫黄沢出合にようやく到着。暑さもあり体力消耗した。 |
休憩し、ここより残雪の上を登り詰める。軽アイゼンを付ける。 |
残雪の硫黄沢を登る途中、振り返ると谷の彼方に青い海が見える。 |
硫黄沢上部にさしかかると、斜度も上がり慎重に。ここは、左の谷を進む。 |
稜線が見えると、雪渓も終わりに。ここからは花道に。 |
足元を見渡しながら歩いていくと、シレトコスミレが現れ始める。砂礫地に咲くシレトコスミレは思ったより小さかった。 |
稜線にでると、半島先端の知床岳が見える。 |
硫黄山山頂へ向かう。山頂直下は岩場の急斜面。 |
山頂下に咲くイワウメ |
硫黄山山頂からの展望。これから歩く稜線と右遠方に羅臼岳。 |
知床岳と知床半島先端部。 |
縦走路への分岐に戻り先に進むと、直ぐに「自然センター」で注意するよう聞いた、残雪の急斜面を横切る。踏み跡があり楽に進めて安堵する。 |
ミネズオウの群落。第一・第二前衛峰の鞍部への道は、沢山の高山植物咲いている場所。 |
エゾノツガザクラ群落 |
硫黄山を振り返る。 |
第一・第二前衛峰の鞍部から知円別へ進む。 |
前衛峰を過ぎると、東側へ雪渓の急斜面の降りが待っている。迷ったが、再びアイゼン装着する。斜度があり緊張して通過! |
再び稜線に戻り、痩せた砂礫地の尾根道。砂礫地にはシレトコスミレも咲いていた。 |
稜線上にそびえるこけし岩。 |
知円別分岐付近のシレトコスミレ。分岐から東岳方面はシレトコスミレの群落【拡大】 |
知円別平へ向かう。 |
知円別平へ降りると、チングルマの大群落が現れる。真ん中を進んで行く。【拡大】 |
知円別平はチングルマの楽園 |
チングルマの白い絨毯 |
窪地を突き進み南岳へ |
南岳への尾根道 |
チシマキンバイと硫黄山【拡大】 |
南岳からオッカバケ岳とサシルイ岳 |
南岳を過ぎると、ハイマツ帯の歩きずらい道。 |
今日の宿泊地の二ッ池が近くなる。 |
二ッ池のテント場。他にも幕営あり安心する。 |
羆対策の為、夕食後フードロッカーへ食料を預ける。 |
【シレトコスミレ】
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二日目の快晴の朝。地の池とオッカバケ岳。 |
二ッ池周辺は高山植物の宝庫。エゾコザクラがよく咲いている。 |
早朝、オッカバケ岳の登りより振り返ると、昨日歩いた硫黄山への山並みが見える。 |
オッカバケ岳からサシルイ岳へ。 |
オッカバケ岳を降るとチングルマの湿原が広がっている。次に登るサシルイ岳も良く見える。 |
ミクリ池周辺は湿地帯となっていて、登山道も水浸し。 |
サシルイ岳へは雪渓を登っていく。 |
サシルイ岳付近はチングルマ・エゾノツガザクラ・キバナシャクナゲなどの高山植物が豊富! |
サシルイ岳から三ッ峰と後方に羅臼岳【拡大】 |
キバナシャクナゲと羅臼岳。 |
三ッ峰への縦走路。展望が素晴らしい。 |
三ッ峰のテント場を通過。 |
三ッ峰の鞍部へ登り返す。 |
キバナシャクナゲが咲く登山道。 |
登り切ると、目の前に大きな羅臼岳が見える。 |
羅臼平からは登山者も多くなり、最後の山頂の羅臼岳に。歩いてきた知床連山が一望できた。【拡大】 |
岩尾別登山口へ大沢を降る。 |
下山途中、硫黄山までの山並みが見渡せた。 |
【下山後の温泉】:ウトロ温泉 夕陽台の湯
【立ち寄り地】