北アルプスを流れる黒部川、黒部ダムより下流エリアの狭い峡谷を「下ノ廊下」と呼びます。雪解け遅く、九月中旬から十月にかけ登山道が整備され歩くことができ、
九年前に黒部ダムより歩いた時の素晴らしい峡谷美が忘れられなく、紅葉の時期の今回は欅平から歩いてきました。
糸魚川駅前の駐車場に車を停め、新幹線と電車で出発地の欅平に到着。紅葉も峡谷も素晴らしい二日間でした。
糸魚川駅6時48分発の新幹線で黒部へ。そこから地鉄・トロッコ列車で10時前に欅平に着く。 |
「欅平ビジターセンター」で情報を得て、すぐに尾根上までの標高250mの急登を登り始める。 |
今回、一番の登りを終え、尾根上の展望台分岐に着く。 |
展望台分岐からは緩やかな道を進む。 |
この辺りから黒部ダムまで紅葉の道を進むことになる。晴天で白馬連峰も眺められ、山頂部もうっすらと白くなっていた。 |
分岐から15分ほど進むと、「水平歩道 始・終点」の標識が現れ、水平歩道の始まりである。 |
直ぐに、木道の桟道が現れ絶壁の際を進む。 |
木々の紅葉も素晴らしく、足元を注意して番線を頼りに歩いていく。 |
ここより、ヘルメットを被り歩き始める。 |
深い谷あい、陽に当たる紅葉が鮮やか。 |
硯谷を過ぎると、奥鐘山の岩壁が目の前に迫ってくる。 |
「コ」の字に掘られた歩道。改めて凄いところに道を作ったものだ。
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深い谷あいの「志合谷」のトンネル入口に着く。前回も真っ暗な、長いトンネルを歩いた記憶が蘇る。 |
暗闇の中、ヘッデンの明かりを頼りに、目の前のみを見て進んでいく。
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2〜3分のトンネルを抜け対岸に出て、進んできた「志合谷」を振り返る。 |
志合谷を過ぎ、「大太鼓」の断崖絶壁の核心部へ。 |
番線に掴まり、足元の深い谷をながめる。 |
写真を撮りながら、遅れ気味に歩む。次の栃尾谷を目指す。 |
オリオ谷も、堰堤の中に作られたトンネルで横断する。 |
ようやく、栃尾谷の滝まで来る。 |
大幅に遅れて、阿曽原温泉小屋が見えた。 |
直ぐにテントを設営し、混雑を避けて温泉へ。 |
五時半、夜明け前に歩き始め、権現峠のトンネルをヘッデンを点け通過する。 |
明るくなり、仙人ダムの宿舎前に到着。山中に突然現れる。 |
鉄格子を開けて、ダム施設内へ。 |
施設内は高熱、作業列車の軌道を横切り内部を進んでいく。 |
ダム施設を出て、ダム堰堤上から林道へ。 |
高度感ある東谷吊橋を渡る。 |
S字峡目指し、再び絶壁の水平道を進む。 |
眼下には、深い谷底が。緊張が切れないように。 |
一段と谷が深くなると「S字峡」に到着する。 |
S字峡【拡大】 |
絶壁の水平道が続いていく。 |
幾つか谷を越え、次は十字峡を目指す。 |
峡谷の水の色はエメラルドブルー。 |
十字峡の吊橋が見えてくる。 |
吊橋の上から十字峡。 |
十字峡。コースから少し降った展望台から。 |
剣沢から十字峡へ落ちる滝。 |
本道に戻り下の廊下で最難所、白竜峡へ。 |
黒部谷に落ちる沢を横断。ここは、唯一濡れてしまう。 |
見上げると、青空と鮮やかな紅葉が素晴らしい。 |
至る所で、整備あり感謝。 |
歩いてきた谷を振り返る。紅葉の中のV字谷。 |
ようやく、白竜峡に到着する。 |
白竜峡に着くと、峡谷が一段と狭く両岸の絶壁が迫ってくる。
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白竜峡【拡大】 |
絶壁が迫り道幅もなく、緊張した桟道。 |
ここでしか見られない景色が続く。 |
激流で音も凄まじい。 |
黒部別山谷。今年は残雪なく谷を通過。 |
唯一の高巻きの梯子、高度感ある。対向者に15分ほど待機して通過。
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黒部ダムへ紅葉のV字谷を進んでいく。 |
岩壁の紅葉が鮮やか。 |
対岸に新越の滝が見える。 |
断崖絶壁の谷に紅葉が映える。【拡大】 |
輝くもみじ |
紅葉を見ながら峡谷の上流へ。 |
素晴らしい景色【拡大】 |
まだ続く、紅葉の道。 |
鳴沢付近 |
撮影に時間をさき、予定より遅れ内蔵助谷分岐に着く。
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終着地の黒部ダムは、あと少し。 |
最後は、ダム上まで30分ほど登り、素晴らしかった下の廊下も終了。
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【下山後の温泉】:糸魚川温泉 ひすいの湯