2012年7月中旬に大雪山・旭岳からトムラウシ山へ縦走した時の素晴らしい記憶があり、もう一度訪れたいと思っていました。大雪山の一番いい時期の7月、ホソバウルップ草の見頃に合せて今回は計画しました。
層雲峡からトムラウシ温泉までの余裕のある三泊四日の山行です。
下山後の宿泊地と思っていた「トムラウシ温泉」は数か月前から問い合わせをしていましたが、出発日にようやく空きができ宿泊と新得駅までのタクシー代を節約できました。
今年は雪が少なく高根ヶ原のホソバウルップ草は終盤でしたが化雲平の花々は素晴らしく、四日間共に天気も良く雄大な山々と高山植物は見応え十分でした。今までの山行の中でも、忘れられない素晴らしい四日間でした。
朝一の便で、羽田空港〜旭川空港〜旭川駅〜層雲峡と移動。ビジターセンターで山の様子を確認してから、ロープウェイ・リフトで七合目へ。トムラウシまでの長い縦走の始まりである。 |
黒岳までは観光客も多い。所々、残雪もある登り。 |
九合目。前方にマネキ岩が見える。 |
茂みの中に咲くクロユリ。 |
北東斜面のお花畑。チシマキンバイソウが群落をなしている。 |
黒岳山頂。御鉢平方面は、雲がかかってきて展望よくない。 |
黒岳石室へ向け、降っていく。 |
石室前、キバナシャクナゲの咲く道。 |
一日目の宿泊地「黒岳石室」に到着する。 |
石室周辺はチングルマの群落。 |
テント場は、整地され展望も良く快適。バイオトイレもある。 |
夕暮れ時、晴れわたる。残雪の凌雲岳。 |
二日目、雲一つない快晴の朝。朝焼けの凌雲岳。 |
まずは北海岳へ向かう。御鉢平から流れる赤石川へ降って行く。残雪も多い。 |
赤石川を渡る。この先で羆がいたと後で聞く。 |
北海岳への登り道。エゾノツガザクラとチングルマが咲く。 |
お花畑と北鎮岳【拡大】 |
展望の良い登り、北海岳山頂はもうすぐ。 |
北海岳山頂から凌雲岳と黒岳。 |
北海岳より、これから進む白雲岳。 |
北海平、キバナシャクナゲの群落の彼方にトムラウシが見える。 |
道の真ん中にエゾシマリスを発見。逃げようとしなく佇む。 |
溶岩ドーム状の白雲岳が近くなる。 |
エゾオヤマノエンドウと旭岳。 |
周辺はキバナシャクナゲが一斉に咲いていた。 |
分岐手前のチングルマの群落。 |
白雲岳分岐。ザックをデポして白雲岳へ。 |
白雲岳へは30分ほど。山頂直下には残雪ある。 |
途中、ミネズオウの大群落。 |
白雲岳東側は、火口原のような広大なすり鉢状になっている。 |
白雲岳から、高根ヶ原とトムラウシ山【拡大】 |
ゼブラ模様の旭岳【拡大】 |
小泉岳周辺のホソバウルップソウが見頃との事で、立ち寄る事にする。 |
大雪山固有種のホソバウルップソウ。 |
小泉岳から少し緑岳へ降った場所に、沢山咲いていた。 |
分岐まで戻り、白雲岳避難小屋へ。 |
小屋手前の小川、リュウキンカが咲いている。 |
白雲岳避難小屋にてお昼休憩。 |
小屋前に咲くミヤマアズマギク。 |
白雲岳避難小屋より、高根ヶ原を目指す。遠くにトムラウシまで望める。 |
広大な高原を歩み、高根ヶ原へ。 |
構造土の高根ヶ原の稜線。 |
【高根ヶ原のホソバウルップソウ】
|
【拡大】 |
|
三笠新道との分岐を過ぎると、駒草が現れる。 |
高根ヶ原を過ぎ振り返ると、東側の岩壁がよくわかる。 |
忠別岳への緩やかな登り。道脇には色とりどりの高山植物が咲いている。 |
姫沼付近、木道を進む。 |
忠別沼と忠別岳【拡大】 |
忠別沼まで降る。前回見たチングルマの大群落までは時期が早かった。 |
湖畔にはエゾノコザクラが見頃を迎えていた。 |
ハクサンイチゲが咲く、忠別岳への登り。 |
忠別岳山頂。 |
明日歩く、化雲岳とトムラウシ山への稜線。 |
忠別岳からの下りでは、ハクサンイチゲの大群落が待っていた。 |
ハクサンイチゲの花畑の上にトムラウシ。 |
忠別岳避難小屋分岐手前より、忠別岳を振り返る。 |
分岐より15分程降ると、雪渓の先に忠別岳避難小屋が見えてくる。 |
三日目も、快晴の朝を迎える。小屋裏のテント場は狭く8張程度が限界。 |
15分ほど登り、稜線に戻る。 |
五色岳へは、ハイマツが生い茂る登り坂。 |
難なく五色岳山頂に着く。昨日歩いてきた稜線が一望。 |
化雲岳への稜線、トムラウシを見ながらハイマツをかき分け進む。 |
木道と雪渓が現れると、神遊びの庭はすぐそこに。 |
【神遊びの庭】
【拡大】 |
【拡大】 |
【拡大】 |
【拡大】 |
【拡大】 |
【拡大】 |
化雲平で1時間以上、写真を撮ったりとのんびりしていると、前方に黒く動く巨体を発見する。 羆だ!急いでザックを背負うと熊鈴が鳴り茂みに逃げて行ってしまう。 |
羆を気にしつつ化雲岳山頂に。山頂には化雲岩と呼ばれる巨岩がある。 |
化雲岳山頂からは、表大雪の山々が一望。 |
化雲岳からトムラウシへ向かう。素晴らしい展望と色とりどりの高山植物が咲く道が続く。 |
木道脇に密集して咲くエゾコザクラとチシマキンバイ。 |
お花畑を過ぎ、ヒサゴ沼分岐まで降っていく。 |
ヒサゴ沼分岐を過ぎると、大きな岩が点在する広大な稜線。 |
前回、幕営したヒサゴ沼を見ながら進む。 |
巨岩と池が点在する日本庭園。チングルマが咲き誇る。 |
天沼に着く。この先の、雪解け水が湧き出る場所で昼休憩。 |
天沼を過ぎ、ロックガーデンへ。 |
巨岩の隙間に咲くエゾヒメクワガタ。 |
これより、溶岩が重なり合ったロックガーデンを進む。 |
一面にゴロゴロと、大きな岩が積み重なった登り。ナキウサギの鳴き声が聞こえるも、姿は見えなかった。 |
登りきり、巨岩帯のロックガーデンを振り返る。 |
北沼に着く頃には、雲がでてきてしまう。 |
トムラウシ山山頂への登り。 |
少し陽が差し、北沼を振り返る。 |
雲がひろがってきたが、二度もトムラウシ山山頂に登頂でき感無量。 |
山頂一帯は岩塊地帯がひろがる。 |
三日目の宿泊地、南沼テント場へ降り始める。 |
小川が流れ高山植物が咲き誇る、南沼テント場に到着する。写真を撮りながらゆっくりと歩けた。 |
昨日展望なかったため、もう一度トムラウシ山頂へ向かう。この日も霞んで残念ながら眺望ない。 |
南沼テント場周辺を散策して下山する。 |
四日目の朝、ゆっくりと時間を過ごした後、トムラウシ温泉へ下山を始める。 トムラウシ公園への下り道より。 |
雪解け水の小川も流れる、庭園のようなトムラウシ公園まで降ってくる。 |
トムラウシ山とトムラウシ公園【拡大】 |
前トム平までは岩礫地帯を進んでいく。 |
前トム平からトムラウシ山。電波繋がり、宿へ一報する。 |
コマドリ沢へ向かう。 |
ここより、コマドリ沢の雪渓が始まる。 |
雪渓を、一気に降っていく。 |
新道は、コマドリ沢から離れ尾根へ向かう急登がある。最後の登りだ。 |
尾根まで登ると、緩やか下り坂になりカムイ天上まで降りてくる。 |
温泉コースの分岐。小雨が降り始めるも、あともう少し。 |
トムラウシ温泉までの樹林帯の細い道。 |
長い縦走路の終点、トムラウシ山登山口まに下山する。 |
最終日の宿。泊まりたかったトムラウシ温泉「国民宿舎 東大雪荘」。温泉・食事共素晴らしい。 |
【下山後の宿泊地】:国民宿舎 東大雪荘